【眼鏡レンズの基礎知識】
[A] レンズの素材
素材名 | 詳細 |
---|---|
プラスチック | 傷に弱く、欠けてしまうことがあっても、 相当な力がないと割れにくい。 重量は、プラスチックより軽い。 |
ガラス | プラスチックに比べ、重く、割れ易くが、傷はつきにくい。 |
※出来合いの『伊達メガネ』のほとんどは、眼鏡レンズとは異なり、
コストの低い『アクリル』製になっています。
そしてレンズの大きさが合わないものを、かなり無理をしてはめ込んだりして、
フレームが変形しやすい素材だと、レンズも一緒に変形しています。
ひと目では分からなくても、中心の近くから大きく歪んでいる伊達メガネや、
サングラスを掛けると、『疲労感』や『眼の疲れ』等を引き起こします。
出来合い伊達メガネをご購入で、そんな状態になった場合は、
眼が疲れたり、おかしく感じる前に、使用の中止をお勧めします。
[B] レンズのスペック(主にアッベ数、屈折率、比重の3つ)
アッベ数 | ○アッベ数が大きいと、色収差が生じにくくて、見やすい。 →数値が低いと色が滲んだり、違う色に見えることがあります。 |
屈折率 | ○屈折率は数字が大きいほど、レンズが薄くなります。 →プラスチックは最高1.76、ガラスは1.90が最高です。 ※超高屈折レンズ(ガラス等)は『アッベ数』が低下します。 またプラスチック素材だとコートの寿命が短いものもあります。 |
比重 | ○比重は大きいほど重くなります。 →屈折率の高いレンズほど、比重が大きく、重くなります。 |
[C] 表面コート

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☆上の写真のように、
『コーティング無し』と、『コーティング』レンズがあります。
『ノンコート・レンズ』 | 表面に何のコートもしていないレンズ 一般的に、度なしサングラスに使用されます。 |
『ハードコート・レンズ』 | 表面に傷をつきにくくする 一般的なコーティングをしているレンズ |
『マルチコート・レンズ』 | ハード・コートを施した上から、 表面の乱反射を防ぐ、反射防止コートがついたレンズ。 (度付レンズは、ほとんどされています。) |
☆また、代表的な『特殊コーティング』には、下記のようなものがあります。
コーティング名 | 説明 |
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『UVカットコート』 | UV(紫外線)をカットする |
『耐傷性コート』 | 表面のコーティングを特殊な加工で強化して、 耐傷性を増したコート |
『撥水・撥油性コート』 | 表面を撥水、撥油性のコートをかけ、 汚れをつきにくく、またふき取りやすくしました。 摩擦係数が下がるので、耐傷性も相対的に高まります。 |
『防曇加工コート』 | 定期的に、曇止め溶剤を塗ることで、 防曇効果を高めたコーティング。 |
『眼の負担軽減カラー』 | 特殊カラーフィルターなどを使用して、 物体の認識をしやすくして、眼を助けるカラー。 |